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成功するプロジェク
トマネジメント
――大切なのは結果、重要なのは計画――
学籍番号:8602180
氏名:野原 将史
トヨタ自動車、アサヒビールな
ど計7社によるWiLLはここ最近で最も記憶に残る異業種間プロジェクトである。私たちの生活の中には様々なプロジェクトが存在している。例えば、部活で
はサッカー部での紅白戦も試合に勝つという目的を持った期間限定のプロジェクトであるといえる。プロジェクトにおいて、一番大切なのは目的の達成、つまり
結果である。成功をおさめることがプロジェクトの目的となる。今回学習したプロジェクトマネジメントは、何とかしてこの企画をやり遂げる為の支援である。
では、どのようなプロジェクトが成功につながるのか考えていく。
私はプロジェクトの一番のキー
は目的設定であると考え、プロジェクトの定義に注目した。ここでの目的設定には何が成功であるかの判断が明確であることも含めるものとする。サッカーのよ
うにはじめから目的が明確なものはその内容把握に問題はないが、企業の中のプロジェクトは企画によっても異なるし、いまいちしっかりしたゴール(成功)が
見えにくいものである。目的が不明瞭であると、プロジェクトメンバーのモチベーションも下がり、達成感も得られない。さらには予定外の結果にもつながる。
これではプロジェクトの意味を成していない。そもそも、プロジェクトの利点は変化のスピードに対応できること、異部門、様々なスキルの横断的組織による刺
激があること、なにより目的達成に専念できることにある。
どのようなプロジェクトが理想
的であるのか?それはやはりサッカーの事例であげたチームである。サッカーにもプロジェクトを成していないチームや、もちろん試合に負けて初めにたてた目
標が達成で来ないことも多々ある。しかし、チームはプロジェクトチームとしては単純化されていて、各人が目標を捉えやすい。また、ポジションという形で自
分の役割が理解できる。キャプテンというリーダー(プロジェクトマネジャー)も存在し、監督の指示よりもその影響力は大きく、チームの士気を高めることが
でき、プロジェクトチームとして最適と言える。プロジェクトは、各部門、様々なスキルの持ち主を目的にあわせて選ぶ事ができる。そうすることで、柔軟な対
応、効率アップにつながりより目的達成を容易くすることができる。しかし、もちろんプロジェクトにも短所は存在する。部門、部署による壁がなくなった反面
経験の違い、考えの違いによって必要以上の摩擦が起きることがある。そこで重要になるのがプロジェクトマネジャーのリーダーシップである。リーダーの役目
はメンバーのモチベーションを上げること、メンバーにプロジェクトの意図(目的)の説明をし、企画のビジョンを理解させること、各人の能力を活かすことが
できるようにすることである。プロジェクトにおいて最も慎重に考えなければならないことは、プロジェクトの定義にあると私は考える。
多くのものは高い能力だけで好結
果を生むことができると思いがちである。もちろんスキルは絶対に必要なことであるが、企業やプロジェクトは言わば社会である。社会ではまとまりが大きな力
となるのである。陸上の100メートル走のような個人競技では能力が重視され、団体競技ではチームワークが重要視される。企業においても同じで、プロジェ
クト内のコミュニケーション、協力が重要となる。企業のチームワークを良くするには、メンバーのやる気を上げることにある。メンバーのやる気の動機付けに
は、いくつかの方法が存在する。例えば、プロジェクトマネジャーの権限を強くすること。昇給、減給がある。しかし、これらのことは言わば強制に近く、従っ
て環境的には最適とは思えない。もう一つの方法にはゴールを設け達成感を与えること、仕事にやり甲斐を持たせることにある。その為にも最初の目標設定及び
ビジョン、成功基準を明確に決めることが大切である。もちろんメンバー全体がそれを理解していなければ意味がないのでプロジェクトマネジャーの説明も必要
である。次の問題はメンバーの士気の維持である、ほとんどのプロジェクトはプランの段階から実行までに多くの時間を使うことになる。したがってメンバーの
モチベーションの維持も大切である。それにはプロジェクトマネジャーの定期的な目的の再確認によってメンバーの意識を高めることである。
以上プロジェクトにおいては、
やはりプロジェクトメンバーの意志が大きな勝因であり、そのためには、土台となるプロジェクト定義、ビジョンを明確にし、各人が理解することが重要とな
る。
最後に
私は、プロジェクトマネジメントにおいて重要なのはプロジェクトメンバーの意識であると
考えた。そして意識を高めるためには、目的を理解させることにあるとした。これは、スカンジナビア航空のヤン・カールソンの「情報を与えられるとその人は
責任を持たなければならない」(引用)と言う言葉のねらいと同じである。プロジェクトはサッカーのポジションのように同じ役割を持った人は揃えない、つま
り自分ができることが分かりやすいはずである。したがって情報(目標)を与えると、メンバーは責任をもって自分の役割をしなければならない。プロジェクト
において実際に責任を負うのはプロジェクトマネジャーである。しかし、各人が責任を持つことでより精度の高い内容ができるのではないかと私は考える。これ
らの理由からプロジェクトには実行の時間だけに重点をおくのではなく、計画の段階にもより多くのチカラを使うことが重要であり、また計画や定義には十分な
価値があると考えた。
参考文献
成功するプロジェクトマネジメン
ト
伊藤健太郎 著
中央経済社
真実の瞬間
ヤン・カールソン
堤猶二 訳
ダイヤモンド社
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